何でだろう It's not known exactly why. 2003 12 18
先行きは暗いと思わざるを得ないのです。
小泉政権の2003年を振り返って、正直言って、
「何でだろう」と言わざるを得ないのです。
小泉首相は、ラッキーマンだったのです。
今までにない、大きなチャンスが到来していたのです。
しかし、そのチャンスを生かさず、傍観したままで、改革を先送りしておいて、
年末になって、あわてて仕事をしている。
これでは、まともな仕事はできないのです。
2003年の初頭から、日経平均株価は、最悪でした。
もう株価は底だと思ったところから、
さらに下落することも、よくありました。
この状態が、4月まで続きました。
これでは、誰が首相でも、改革を言える状態ではありませんでした。
とうてい、改革をする余裕など、なかったのです。
ところが、奇跡が起きました。
どん底だった日経平均株価が、急反転し、
5月から急上昇しました。
その上昇は、10月まで、約6か月間続きました。
まさに、幸運の女神がくれた、大チャンスだったのです。
普通ならば、この奇跡とも言えるチャンスを利用して、
改革を推進する絶好の機会だったのです。
これだけ、奇跡的に、株価が上昇すれば、
改革に、誰も文句は言わなかったはずです。
ところが、ここが理解に苦しむところですが、
小泉首相は、そのチャンスを生かさず、
傍観したままで、改革を先送りにしたのです。
最近になって、あわてて、仕事に取り組んでいますが、
今となっては、後の祭りです。
5月から10月までの、株価に勢いがあった時に、
改革も、一気に推進させるべきだったのです。
5月から10月までは、天も味方した最高のチャンスだったのです。
その最高のチャンスを利用しなかったのです。
だから、「何でだろう」と言わざるを得ないのです。
そして、このような最高のチャンスは、
もう二度と、めぐってくることはないと思います。